悠々自適の老後は待っているのか
現役時代に真面目に一生懸命に働き、貯蓄にも励んでそれなりの資産を築いた皆さん。
定年後、契約社員・嘱託として嘗ての部下に使われ、やっと年金受給が始まり、晴れてリタイアだと思った時、
「お疲れさまでした。これからは、残りの人生をゆっくり楽しんで下さい。」
こんな言葉をかけてもらえると思っている方が多いと思いますが、世の中、そんなに甘くはありません。
あなたが男性の場合、「俺も随分と長い間頑張ってきた。資産も年金もそこそこある。
贅沢さえしなければ何とかなる。でも最近は増税の話もあり、先々が心配だから、社会貢献も兼ねて週2、3日アルバイト程度働くか。」
と考えるでしょう。
奥様はそんな悠長なことは言いません。今まで通りの生活をお望みです。
まず、平日に旦那に家に居られては困ります。「あなた、まだ若いんだから、フルタイムで働きなさいよ。」
「これから二人で旅行に行きたいんでしょ。お金がないと行けないのよ。」
優しいねぎらいの言葉よりも、叱咤激励が飛んできます。
リタイアまでにいくら貯めればよいのか
皆さんが将来の資金計画をファイナンシャルプランナー(FP)に相談した時、FPが最初に行うことはキャッシュフロー表の作成です。
現時点の皆さんの資産残高を出発点として、年金等の将来の収入、毎月の費用、子供の結婚、家のリフォーム等の様々なライフイベントの費用を加算・減算して、資産がいつまで持つかを計算することです。
この計算で、リタイア後の生活のレベルが何となく分かるようになります。今まで通りで良いのか、切り詰めなければならないか。
私自身としては、「運用資産の利回り」の設定次第で、資産が尽きる年数が大きく変わることに驚いた経験があります。
しかし、インフレが始まった今、この計算結果が全くあてにならなくなりました。将来の金利レベル、物価がどうなるかが分からないからです。
ネットには簡便なものから、FPが作成するような詳細なキャッシュフロー表の作成方法がアップされています。
しかし、現在の状況下ではむしろ、ChatGPTのような生成AIに、自分の家庭に生じる今後のライフイベントとその費用を尋ねてみることをお勧めします。将来の見通しが少し良くなり、方向性を描きやすくなると思います。(リンクご参照)
インフレになっても年金はほとんど増えませんから、キュッシュフロー表で十分な資産があると考えられる人でも、年金しか収入がない人は、怖くて節約に走ることになるでしょう。
私自身もサラリーマン生活を卒業して最初に感じたのは、ああこれで安定収入は年金だけになってしまった。とりあえず、年金の範囲内で生活しよう、と考えました。
持ち家もありますし、厚生年金もあり、また、妻も私も従来から質素な生活をしていますので、特に質を落とすことなく、生活できると思っています。
しかし、老後生活をエンジョイできるかと言えば、それは諦めなければならないでしょう。
リタイアしても、何か一つ、年金以外の収入源を持ちましょう
そういった中、以前からコツコツとやっていたFX(為替証拠金取引)が思いのほか安定した収益をもたらすようになり、 気持ちがグッと楽になりました。夫婦二人で食事に出かける機会も増えましたし、毎月、旅行にも出かけられるようになりました。(今のところ、国内の一泊旅行でしかありませんが...)
先が見通せなくなった現在、私はFPとして皆さんに、年金以外の収益源を持つことを真剣に考えてみることを強くお勧めいたします。
シニア世代の皆さんには時間が十分にあるでしょう。
これまでの人生で蓄えた知識、技術、人脈を棚卸し、どうやったら活用できるかをじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
ここでは私がどういう風に考え、どうしてFXを選び、どのように行動してきたかを書き綴ってみたいと思います。
皆さんが何を選択するのかを考えるときの参考になると思います。
時間がなく、とりあえず私がどのようにFXで利益を稼ぎ出しているかだけをお知りになりたい方は、最初にFX取引の仕組みを読まれた後、【私的年金としてのグルグルトレイン:儲けのメカニズム】をクリックしてみてください。
皆さんがFXに対して抱かれているイメージと大きく異なる世界があることに驚かれることでしょう。