平井FP行政書士事務所

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私的年金としてのグルグルトレイン:儲けのメカニズム

私は、リピート系のトレーディング手法を使えば、FXを私的年金にできるのではなかと考えました。
リピート系の手法には様々なものがありますが、私はその中の「グルグルトレイン」と称される手法を選びました。

(※)グルグルトレインについては、グルグルトレインとはで簡略的に、また、グルグルトレイン以降で詳しく説明しています。
ただし、今の段階では、「リピート系のトレーディング手法」とだけ理解していただければ十分です。

儲けのメカニズム(その1):取引を継続すること

本項の内容は、下図に集約されます。


リピート系のトレーディング手法では、そもそも実現損を生じさせるような注文は入れません。売買で発生する損益は常に実現益のみです。
したがって、取引を続けることができる限り、実現益が右肩上がりに積み上がっていきます

FX取引を続けるための条件

取引を継続させるための条件は、常に
有効証拠金 > 必要証拠金 ・・・・・・(1)
であること。この1点だけです。

有効証拠金をその分解すると
[有効証拠金] = [当初口座残高] + [累計スワップ] + [累計実現益] + [評価損益] なので、(1)式を次のように書き換えることができます。

[当初口座残高] + [累計スワップ] + [累計実現益] + [評価損益] > 必要証拠金

したがって、最終的に(1)式は下記のように書き換えることができます。

[累計実現益] + [累計スワップ] + [当初口座残高] > ー [評価損益] + 必要証拠金 ・・・・・・(2)

(2)式の左辺から右辺を引いたものを[証拠金余裕額]として図示した例が前の図となります。

[証拠金余裕額]がゼロ以上であれば、取引を継続できます。このことから、リピート系のトレーディング手法とは[証拠金余裕額]をゼロ以上にキープするゲームと考えることができます。

さて、リピート系のトレーディング手法を使ってFX取引を行った結果、下図のような状態になったとします。



図の各項目については、FX取引の仕組みで説明しましたが、改めて各項目ごとにコメントします。

累計実現益

時間の経過とともに単調に増加していきます。

含み損益

為替レートの変動に伴って増減を繰り返すとともに、ポジションの増加につれて振れ幅が大きくなります。
為替レートの上昇、下降には限度があるので、数年の間には天井と底をつけ、その後はその間を上下するようになります。

必要証拠金額

ポジションの増加とともに大きくなりますが、これも数年の間に最大となった後、数字は大きくは変化しません。

私的年金

含み損および必要証拠金額には上限のようなものがある一方、実現益は時間の経過とともに単調に増加するため、やがて、証拠金余裕額が十分大きな金額となり、実現益相当額を口座から引き出してもグルグルトレインの運用には支障がなくなるようになってきます。

儲けのメカニズム(その2):取引機会を増やすこと

注文が1つだけのリピート注文運用から始めて、取引機会を増やして期待利回りの実現可能性の向上を図ることを説明しています。

儲けのメカニズム(その3):ロットを増やす

第一段階の目標を達成したら、次はロットを増やすことを考えます。
利益の蓄積と余裕資金を投入し、運用に支障が無い範囲内で徐々にロットを増やしていきます。
やがて、十分な時間が経過すると、年間の利益が公的年金を凌駕するようになります。
ここに至って、グルグルトレインが「私的年金」となるわけです。