平井FP行政書士事務所

 ファイナンシャル・プランナー(CFP®) / 行政書士
 IT、英語に強い事務所です

期待利回りの実現可能性の向上

ここからは、証拠金余裕額をゼロ以上に維持しながら、期待利回りの実現可能性向上のためにどのような工夫ができるのかについての話しです。
「リピート注文運用」を採用している人は、それぞれ知恵を絞って様々なアプローチをしています。
ここでは、私が採用している「グルグルトレイン」という手法と、それに私自身が加えた手法に至る話をいたします。
話は一気に複雑になって行きますが、基本は既に述べた「注文が1つだけのリピート注文運用」の内容を超えるものではありません。ただし、それぞれの工夫の一つ一つを詳細に議論すると迷路に迷い込みますので、「期待利回りの実現可能性向上を目的とした結果、このような工夫をしているんだ」程度の理解に止めておいてください。


(工夫その1)買いのIFD注文を複数入れる

これまでは買いのIFD注文は1つだけでしたが、これを複数にします。
具体的には、最初の買いのIFD注文の上に10銭間隔で買いのIFD注文を並べます。利幅は50銭とします。
この10銭、50銭という数字は経験上のものです。
また、現在の為替レートは149.95円とします。


このケースにおいても、買いのIFD注文が1つだけのリピート注文運用同様、注意しなければならないのは、為替レートが上昇して出来たポジションが、為替レートの大幅下落によって生じる大きな含み損です。


(工夫その2)売りのIFD注文を追加する

買いのIFD注文と同じ建値で、利幅が50銭の売りのIFD注文を追加します。

新たに加えたショートポジションについては、為替レートが上昇した場合、際限なくポジションが出来、含み損もかなり大きなものとなります


(グルグルトレインの工夫)サポート注文(ポジション)を追加する



(工夫その1)では為替レートの下落で、(工夫その2)では為替レートの上昇で大きな損を計上する可能性があるので、「サポートポジション」を導入することにより、下落、または上昇のリスクをヘッジします。
為替レートの上昇、下落の両方をヘッジすることは意味がないので、ここでは、個々のロットの10倍のロングポジションを取ることにより、為替レートの上昇に伴う損をヘッジすることにします。


現在の為替レートより下の建値を持つ買いのIFD注文、売りのIFD注文、サポート注文を入れる

ここまでは、当初の為替レートより上の建値のIFD注文しか考えていませんでしたが、当初の為替レートより下の建値のIFD注文、サポートポジションも入れることにします。



為替レートが上昇し、入力済み注文の建値上限に近づいた場合は、建値の上限より上に注文を付け加え、建値の上限を上げます。
為替レートが下降した場合は、建値の下限より下に注文を付け加え、建値の下限を下げます。

この状態が、基本的グルグルトレインの最終形です。