グルトレ開始までの流れ
グルトレを始めるまでの流れは以下のようになります。
初期設定+準備 :① 取引通貨の選定(例えばAUD/JPY等)→ ② ロット(1回あたりの取引量)の決定 → ③ FX会社の選定(口座開設)→ 入金その他の初期設定:④ 値幅、⑤ エントリー間隔
運用開始 :1円グルトレの注文発注
① 取引通貨の選定
グルトレを始めた当時、まだ初心者だった私は迷わず米ドル円を選びました。
新聞、TV等で為替といえば米ドル円であり、情報量が多いため一番馴染みがあり、高い・安いが感覚的に分かるからです。
その後、米ドル円より豪ドル円の方が必要資金が少なくて済む一方、当時はボラティリティ(変動率)もさして変わらなかったので、運用効率を考え、豪ドル円に切り替えました。
② ロットの決定
今では、グルトレ運用に際してはロットの決定が最も大事なポイントであると理解していますが、当時は深く考えもせず、FX業者が提供している米ドル円取引の最低ロットが1,000通貨だったので、それを採用しました。
本来であれば、自分が投下できる資金の額、運用が失敗したとして受け入れることができる損失の額、過去5~10年の対象為替レートのレンジから総合的に判断すべきものです。
本セクションの「私的年金としてのグルトレ」ページでは、「初期設定時の最大含み損、必要資金の計算」の簡便法を記載しています。
また、会員限定ページとはなりますが、将来時点の口座残高がシミュレーションできるツールを掲載しておりますので、これを使うと、ご自分がやろうとしていることがどういうことなのかが、より現実的に想像できると思います
会員限定ページは有料ではありますが、1か月間の無料トライアル期間を設けていますので、シミュレーションだけを行ってみるという選択もあります。
③ FX会社の選定
多くのFX会社が最小取引単位を1,000通貨としています。
既にFX取引の経験がある方は問題ありませんが、FX取引が初めてという方は小さなロットから始めるのが賢明です。
SBI FXTradeでは1通貨単位から取引が出来ます。
このWEB記事を書くに当たり、私は2024年1月からSBI FXTradeで100通貨単位の豪ドル円でグルトレを開始しました。
注文の有効期間が最長1年、注文一覧のダウンロード機能がない、約定報告メールの配信が遅いなど、グルトレ運用には向いていませんが、背に腹は代えられません。
「川崎ドルえもんのFXグログ」では、マネーパートナーズFX(nano)の連続予約注文を紹介しています。当該口座では100通貨単位の売買が可能のようです。
1,000通貨単位以上であれば、沢山のFX会社の中から選ぶことが出来ます。
「川崎ドルえもんのFXグログ」では、マネースクエアのトラリピ、トライオートFXの自動売買(ビルダー機能)を紹介しています。
私は2020年11月にグルトレ一本に絞ることにして以来、トレイダーズ証券の「みんなのFX」を使っています。
グルトレは両建てポジションになるので、スワップポイントが気になりますが、「みんなのFX」は平常の相場であれば、豪ドル円はロング、ショートとも同額のスワップポイントになる点が気に入っています。
トレイダーズ証券ではLight FXというブランドもあり、こちらも同時に口座開設し、スキャルピングやデイトレード用に使っていましたが、今は休眠状態です。FX関連の仕様は、私が使った限りでは同じなようです。
④ その他の初期設定
値幅は50銭、エントリー間隔は10銭が自然です。
当時、EAを使ったバックテスティングで色々試してみましたが、敢えて他の数字を採用する意義は見いだせませんでした。
⑤ 注文発注(指値注文 / 逆指値注文)
グルトレにおける注文は、事前に価格を指定する注文形態であり、指値注文と逆指値注文があります。
指値注文
あなたがある価格で買いたい、売りたいと思った時、合理的な人であれば、それに応じない注文を指値注文と言います。
例えば、今現在の米ドル円の為替レートが99.50円の時、99.00円で米ドルを買いたいような場合です。
もし売ってくれる人がいたなら、あなたは買った米ドルを即座に99.50円で売却して利益を上げることが出来、あなたに米ドルを売った人は、本来ならば99.50円で売れたものを99.00円でして売ってしまい、みすみす0.50円損したことになるからです。
逆指値注文
指値注文とは逆に、あなたに特別な理由があり、市場レートと比較して不利な価格で売り買いする注文を逆指値注文と言います。
あなたにとって不利なレート、すなわち、市場参加者にとっては美味しいレートですから、特別な扱いをしない限り、直ぐに約定してしまいます。
FX業者のシステムの中で、あなたが指定したレートになるまで約定をつけないよう、特別な扱いをします。
現在の為替レートが p で、注文レートを p1 とした時、買い注文、売り注文は以下のようになります。
- 買い注文の場合、p1<pならば「指値」、p1>pならば「逆指値」
- 売り注文の場合、p1>pならば「指値」、p1<pならば「逆指値」
p1円で買って(売って)p2円で売る(買う)というIFD注文の場合、建て注文に関しては上記と同じですが、決済注文はいずれも「指値」となります。
建て/決済 | 買い/売り | 注文レート | 指値/逆指値 |
---|---|---|---|
建て注文(IF1) | 買い | p1 | 指値 |
決済注文(IF2) | 売り | p2 | 指値 |
建て/決済 | 買い/売り | 注文レート | 指値/逆指値 |
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建て注文(IF1) | 売り | p1 | 指値 |
決済注文(IF2) | 買い | p2 | 指値 |
建て/決済 | 買い/売り | 注文レート | 指値/逆指値 |
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建て注文(IF1) | 買い | p1 | 逆指値 |
決済注文(IF2) | 売り | p2 | 指値 |
建て/決済 | 買い/売り | 注文レート | 指値/逆指値 |
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建て注文(IF1) | 売り | p1 | 逆指値 |
決済注文(IF2) | 買い | p2 | 指値 |