重要事項:
ここに記載した内容は、私自身が正しいと信じて実践してきた、あるいは日々実践しているものではありますが、 正しさを保証するものではありません。
また、掲載した「ツール」は私自身が使用した、あるいは使用しているものではありますが、 その動作や内容の正確性を保証するものではありません。
記載内容に基づいた運用、「ツール」の使用の他、システム障害等を含むいかなる事柄から生じた損害についても、当方は一切責任を負いません。
ご自分の資産状況からみて十分小さいロットから始めて経験を積み、十分納得した上でロットを上げるようにしてください。
- 以下の説明の対象者を初心者と想定していますので、FX会社はSBI FXTradeとしています。
- エントリー数が多くなると、その検証用にExcelがインストールされたWiFiに繋がっているWindows PCが必須となります。
グルトレ開始までの流れ:諸々の要素の設定
① 取引通貨の選定
FXといえば米ドル円で、グルトレを始めた当時まだ初心者だった私は迷わず米ドル円を選びました。
新聞、TV等で為替といえば米ドル円であり、情報量が多いため一番馴染みがあり、高い・安いが感覚的に分かるからです。
その後、米ドル円より豪ドル円の方が必要資金が少なくて済む一方、当時はボラティリティ(変動率)もさして変わらなかったので、運用効率を考え、豪ドル円に切り替えました。
FXの利益は、外貨を買った時の値段と売った時の値段の差です。同じ1単位の米ドルと豪ドルでは、豪ドルの方が安いので、同じ数の米ドルを買うより少ない資金量で済みます。つまり、効率的です。
現在でもボラティリティ(変動率)はさほど変わりませんから、IFD注文の決済数も変わらない、結果として得られる利益もさほど変わりません。
以上のことから、最初は豪ドル円で始めるのが良いと思います。
② 1取引あたりのロットの決定
今では、グルトレ運用に際してはロットの決定が最も大事なポイントであると理解していますが、当時は深く考えもせず、FX業者が提供している米ドル円取引の最低ロットが1,000通貨だったので、それを採用しました。
本来であれば、自分が投下できる資金の額、運用が失敗したとして受け入れることができる損失の額、過去5~10年の対象為替レートのレンジから総合的に判断すべきものです。
本セクションの「私的年金としてのグルトレ」ページでは、「初期設定時の最大含み損、必要資金の計算」の簡便法を記載しています。
これを応用して、前提
- 最初のポジション建値がRmax(110円)で、一直線にRmin(105円)まで下落したとする
- エントリー間隔:0.1円、ロット:20通貨
最大含み損=20x(110-105)x(110-105)/0.1/2x2=5,000円
必要証拠金=20x(110-105)/0.1x2x0.04x105 =4,200円
必要資金 =9,200円
私はこのサイトで皆さんに実額を開示する目的で、20豪ドル・円のトレードを行っております。
「逆行対応グルトレ」と名付けた、所謂「グルグルトレイン」にマーケット逆行時のポジションの発生を抑える工夫を施した手法を用いていますが、平常状態では結果にさほど大きな違いはありません。
資金を投入して行った実際のトレードの結果ですのでこちらも参考にしてください。
5円の逆行幅を考えた時の理論的な概算、および実トレードの結果から、用意できるお金が3万円であれば、20豪ドル・円のグルトレ取引が出来るという結論になります。
ここで非常に重要なポイントを指摘しておきますが、FXの最大レバレッジが25倍だからといって25倍ぎりぎりのポジションをとった場合、為替が思惑通りの方向に一直線に動けば大儲けできますが、少しでも逆方向に振れると即座に強制決済を受け、大損することになります。
このことは、FX取引のいろはのはずなのですが、あるTV番組に出演していたタレントが、25倍ギリギリのポジションをとり、あっという間に数千万円を失ったと話しているのを聞いて、ソファーから滑り落ちそうになりました。
③ 値幅、エントリー間隔の決定
米ドル円、豪ドル円の場合、値幅は50銭、エントリー間隔は10銭が自然です。
当時、EAを使ったバックテスティングで色々試してみましたが、敢えて他の数字を採用する意義は見いだせませんでした。
④ エンド・レートの決定
グルトレはロングIFD、ショートIFD、サポートロングの3つの注文(ポジション)を1セットとして扱うので、新規注文時の価格を揃えます。ところが、同じ注文価格を指定しても、実際の約定価格はロング側は高い方に、ショート側は低い方にずれる(これを
この時の小数点第2位と3位の数字を便宜上「エンド・レート」と呼ぶことにします。
全ての売買注文(ロングIFD、ショートIFD、サポートロングの新規建て注文、決済注文)において、同じエンド・レートを使います。
例えば注文価格が98.312円の場合は、末尾2桁の12のことで、任意の数字で構いません。
(※)SBI FXトレードは米ドル・円、豪ドル・円、ユーロ・円の通貨を小数点第4位まで表示していますが、注文は小数点第3位までを使います
⑤ FX会社の選定
多くのFX会社が最小取引単位を1,000通貨としています。
既にFX取引の経験がある方は問題ありませんが、FX取引が初めてという方は小さなロットから始めるのが賢明です。
幸いなことに、SBI FXトレードでは1通貨単位から取引が出来ます。
このWEB記事を書くに当たり、私は2024年1月からSBI FXトレードで100通貨単位の豪ドル円でグルトレを開始しました。
注文の有効期間が最長1年、注文一覧のダウンロード機能がない、約定報告メールの配信が遅いなど、グルトレ運用には向いていませんが、背に腹は代えられません。
私は2020年11月に自分の資産運用をグルトレ一本に絞ることにして以来、トレイダーズ証券の「みんなのFX」を使っています。
グルトレは両建てポジションになるので、「スワップポイント」が気になりますが、「みんなのFX」は平常の相場であれば、豪ドル円はロング、ショートとも同額のスワップポイントになる点が気に入っています。
トレイダーズ証券ではLight FXというブランドもあり、こちらも同時に口座開設し、スキャルピングやデイトレード用に使っていましたが、今は休眠状態です。FX関連の仕様は、私が使った限りでは同じもののようです。
⑥ 口座開設・入金
FX会社を決めたら、FX会社のホームページにアクセスして、口座開設を行います。
口座開設については各社とも力を入れていますから、懇切丁寧に手順を説明しています。それに従えば、あっという間に口座開設が終了します。
取引対象となる通貨ペア、ロットが決まれば、自ずと最初に入金すべき額が決まります。
この文章をお読みになっている方は初心者でしょうから
- FX会社 :SBI FXトレード
- 対象通貨ペア:豪ドル円
- ロット :20豪ドル
- 入金額 :3万円
グルトレ開始までの流れ:運用開始前の準備
① 指値と逆指値
始めてエントリーするときに間違えやすいのが、指値注文と逆指値注文の違いです。
このリンクをクリックしてしっかりと理解する必要があります。
② グルトレチェックシートの用意
グルグルトレインでは、エントリー間隔ごとにロングIFD、ショートIFD、サポートロングの3つの注文/ポジションが存在することになりますから、注文/ポジションの数が大変多くなり、再エントリー作業中に間違いが発生する機会が増えます。
そのため、何らかのチェックシートを用意し、FX会社のシステムに入力された注文/ポジションとの突き合わせが必須となります。
私はグーグルスプレッドシートを利用しています。PCからもスマホからも同じものにアクセス出来てとても便利です。
家にいるときはPCから、外出中はスマホからといった感じです。スマホはiPhoneにもアンドロイドにもインストールできます。
私が使っているグルトレチェックシートは下記のリンクからご自分のグーグル・ドライブにコピーできます。
配布用グルトレチェックシートの入手
(※)Googleアカウントをお持ちでない方は、Gooleアカウントを設定してからアクセスしてください。
③ 取引アプリの操作方法を学ぶ
SBI FXTradeでは、次の3つの方法で取引をしたり、ポジションや注文結果を見ることが出来ます。外出中は「Ⓢ スマホアプリ」で、自宅ではPCから「Ⓦ WEB版取引画面 WEB NEXT」でエントリー、注文やポジションを確認するには、PCから「Ⓓ ダウンロード版取引アプリ Rich Client NEXT」を使うという感じでしょうか。
下記のリンクをクリックすれば操作マニュアルが見られます。少額のロットでトレードしている間に操作に習熟しておくべきでしょう。
グルトレ開始までの流れ:運用開始とその後のオペレーション
① 上下1円グルトレの注文入力
さて、いよいよ実際に取引を開始する段階に至りました。
まず、現在の為替レートの上下に10セットずつ、計20セットのグルトレ注文をエントリーします。
新規の建て注文のエントリーでは、その時の市場レートとの関係で、「指値」、「逆指値」を使い分けなければならないことを思い出してください。
為替が激しく動いている時にエントリーを試みるとエラーとなる場合があるので、動きが穏やかで、かつ、市場レートがエンド・レートから十分に離れた時点でエントリーを試みるのが良いでしょう。
仮にエンドレートが0.012で、市場レートが110.053とすると、まず、市場レートの上下にロングIFD・ショートIFD・サポートロングのセットを1つずつエントリーします。
| ロングIFD | ショートIFD | サポートロング | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新規建て注文 | 決済注文 | 新規建て注文 | 決済注文 | 新規建て注文 | ||||||||||
| 売買 | (逆)指値 | 建値 | 売買 | (逆)指値 | 決済値 | 売買 | (逆)指値 | 建値 | 売買 | (逆)指値 | 決済値 | 売買 | (逆)指値 | 建値 |
| 買 | 逆指値 | 110.112 | 売 | 指値 | 110.612 | 売 | 指値 | 110.112 | 買 | 指値 | 109.612 | 買 | 逆指値 | 110.112 |
| 買 | 指値 | 110.012 | 売 | 指値 | 110.512 | 売 | 逆指値 | 110.012 | 買 | 指値 | 109.512 | 買 | 指値 | 110.012 |
次に残りのエントリーを上下9つずつ行いますが、エントリーする建値が市場レートに近すぎると、エントリー出来ないことがありますので、為替の動いている方向のエントリーを先に行い、その後に、為替の動きとは反対の方向のエントリーを行うのが良いでしょう。
もし、エントリーしようとする建値が市場レートに近すぎて出来ない場合は、その建値でのエントリーは一旦スキップして次の建値以降のエントリーを行います。
スキップしたエントリーに関しては、エントリーしようとする建値と市場レートが十分離れてから、再度エントリーを行いますが、指値と逆指値を間違えないようにする必要があります。
また、決済注文に関しては、市場レートが新規建値に達した時に初めて有効になるので、全て指値注文となります。
上下に10セットずつエントリーしておけばとりあえずはOKでしょう。
② エントリー状況(注文・ポジション)のFX会社システムとの突き合わせ
最初のエントリーが完了したら、正しくエントリーできたか確認します。
「Ⓓ ダウンロード版取引アプリ Rich Client NEXT」を立ち上げます。
注文を見るには[注文一覧]タブをクリック、ポジションを見るには[建玉一覧(個別)]タブをクリックします。
一覧表の先頭に表示対象にフィルターをかけるボタンがあります。
注文一覧:「通貨ペア」「注文区分」、「新規決済」「売買」
建玉一覧(個別):「通貨ペア」「売買」
一覧テーブルのタイトル行の「約定価格」をクリックすると、昇順、降順のソートが出来ます。
③ 決済された注文の再エントリー
注文が約定されたらその旨を知らせるメールが届くので、チェックシートの注文をポジションに変更します。
ポジションが決済されたら、再エントリーを行い、チェックシートをそれに従って変更します。
④ エントリーの追加
マーケットレートが上昇、あるいは下降して、未約定注文の数が減ったら、追加の注文を入れます。
常に5~10セットの未約定注文を入れておく必要があるでしょう。