運用実績
運用内容
- FX会社:SBI FXトレード
- 運用手法:基本的グルトレ
- 運用資金:100,000円
- 運用対象通貨:豪ドル円
- ロット:100豪ドル
- 利幅:0.50円
- エントリー間隔:0.10円
- 運用開始日:2024/01/11
- 開始時点の市場レート:97.46円
運用実績
数字は2024/07/18のもの
- 累計実現益: 36,715円
- 評価損益: -13,605円
- 累計スワップ損益: 3,406円
右図(積み上げグラフ)の見方
- (a) 評価損益の正負を反転させたもの: 13,605円
- (b) [累計実現益] ― [評価損益を反転させた値]: 36,715 - 13,605 = 23,310円
- (c) 累計スワップ: 3,406円
- この時点で全決済(全てのポジションを決済し、全ての注文を取り消す)すると、(b)+(c)の26,717円が利益として手元に残ります。
投下資金10万円、運用日数189日で、年利回りは52%となります。 - グルトレの運用を私的年金と考え、ポジションの決済を考えなければ、累計総実現利益は36,715 + 3,406 = 40,121円、年利回りは77%となります。
これまでの私の経験からすると、評価損の額が累計実現益の3~5割くらいが「平常運転」です。
手仕舞をせず、このままサポートロングの基本的グルトレで運用を続けるとどうなるか
- 累計実現益は単調に増加していきます。
- 円に比べて金利が遥に高い豪ドルとのペアで運用している限り、累計スワップ損益は単調に増加していきます。
- 評価損益は、豪ドル円が上昇していけばマイナスが減少していき、運用期間中の最高値に近づくと、若干のプラスになります。
豪ドル円が下落していくと、市場レート下落速度の倍のスピードで評価損が拡大していきます。
下落幅が大きければ、評価損が[累計実現益]+[累計スワップ益]を上回った結果、
保有資金の時価評価額([投入資金] +[累計実現益]+[累計スワップ益]- [評価損])
が減少し、投入資金を下回る可能性もあります。
更に市場レートが下落していき、保有資金の時価評価額が取引証拠金額を下回ると、FX会社によって強制的にポジションを決済されてしまいます。
上記運用は、2024/07/31時点で証拠金維持率が50%を割り込み、強制的な全決済を受けました
異常な円安(2024/7/11:109円)をつけた後の急激な円高(202/7/31:97円)により含み損が増大した結果、2024/07/31時点で証拠金維持率が50%を割り込み、強制全決済となりました。
累計損失は68,808円。預託金残高は31,192円。
右図は2024/07/30のもの
グルトレは為替レートの逆行(本運用では円高豪ドル安)に脆い性質を持っている中で、10円以上の急激な円高に襲われたことと、100豪ドルというロットに対する投入資金が十分でないことが全決済に至った要因です。
今回強制決済を経験して分かったこと(SBI FXトレードの場合)
- 資産評価額/(取引証拠金+注文中証拠金)が100%を下回ると、新規の建て注文が入力不可となる
- 資産評価額/取引証拠金が100%を下回ると、全ての発注済み新規建て注文がキャンセルされる
- 資産評価額/取引証拠金が50%を下回ると、全てのポジションが強制決済される
逆行対応グルトレ
2024/08/05から、上記の預託金残高31,192円を運用資金として、20豪ドルのロットでサポートロングの「逆行対応グルトレ」を開始しました。
サポートロングの「逆行対応グルトレ」とは、逆行(市場レート下落)時のロングポジションの含み損急増を避けるため、ロングポジションそのものの発生を抑える工夫を施したものです。
運用実績
数字は2025/05/29のもの
- 累計実現益: 22,403円
- 評価損益: -12,907円
- 累計スワップ損益: 2,307円
- 取引証拠金 : 11,673円
- 証拠金維持率 : 368%
右図(積み上げグラフ)の見方
- (a) 評価損益の正負を反転させたもの: 12,907円
- (b) [累計実現益] ― [評価損益を反転させた値]: 22,403 - 12,907 = 9,496円
- (c) 累計スワップ: 2,307円
- この時点で全決済(全てのポジションを決済し、全ての注文を取り消す)すると、(b)+(c)の11,802円が利益として手元に残ります。
投下資金31,192円、運用日数298日で、年利回りは46%となります。 - グルトレの運用を私的年金と考え、ポジションの決済を考えなければ 累計総実現利益は22,403 + 2,307 = 24,710円、年利回りは97%となります。
上記の図に、「当初口座残高」(黄色で色付けした部分)と「評価損益の符号を変えたものに取引証拠金額を加えたもの」(青色の折れ線)を書き加えると右図のようになります。
このようにすると、黄色部分の上端と折れ線の間が、「証拠金余裕額」となります。
グルトレのオペレーションは、「証拠金余裕額」をいかにしてプラスのまま維持するか、に尽きます。
「証拠金余裕額」がプラスである限りオペレーションが継続され、実現益が溜まっていきます。
既に記載しました通り、私は、2018年から基本的グルトレで運用を行っていますが、十分な資金を投入しているせいもあり、幸いなことに強制全決済を受けたことはありません。
円安も2023年一杯であろうとの予測から、2023年6月からは「逆行対応グルトレ」に切り替えたことにより、2024年7月下旬から8月月初の急激な円高、2025年4月上旬のトランプ関税による円高にも対応できました。
「逆行対応グルトレ」の詳細については、「グルトレ(会員限定)」ページに記載しておりますので、ご興味がおありの方はご一読ください。